投手の障害予防に関して、7イニング制は有効であるとした。
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日本高等学校野球連盟の検討会議は、7イニング制を高校野球へ導入した場合の効果と課題を整理しました。過去の大会データと国民スポーツ大会での実績から、9イニング制に比べて試合時間と投球数をそれぞれ減らせるとし、投手の障害予防には有効と評価。一方で、教育的意義、試合の魅力、選手の出場機会、記録の扱いなども含め、継続して慎重に検討する必要があるとしています。
7イニング制は、9イニング制より試合時間と投球数を減らし、投手の障害予防に有効と整理されています。ただし、回数を二つ短くするだけでは議論は終わりません。先発投手の役割、継投の時期、終盤の戦術、控え選手の出場機会、これまでの記録との比較まで、試合の設計全体が変わります。
選手保護を目的にするなら、一試合の球数だけでなく、大会期間中の連投、ブルペン投球、暑熱環境、移動と睡眠も合わせて検証したいところです。試合が短くなった分だけ大会日程を詰めたり、練習量を増やしたりすれば、負担軽減の効果は薄れます。導入前後で故障や出場機会がどう変わったかを追える指標が欠かせません。
伝統を守る側と改革を進める側の二択にすると、当事者である選手の声が置き去りになります。複数の地域や大会規模で試行し、投手、野手、控え選手、指導者の意見を分けて集める。その結果を公開し、健康と競技性を同じ資料で比較できる状態をつくってから結論を出すべきでしょう。選手への説明も欠かせません。
出場機会の面では、回数が減ることで代打や守備交代の場面が少なくなる可能性もあれば、日程に余裕が生まれて登録選手を使いやすくなる可能性もあります。推測で決めず、試行大会でベンチ入り人数、実出場者数、一人あたりの守備回、投手の登板間隔を記録し、九回制と比べたいところです。高校野球は教育活動ですが、その言葉を痛みや過密日程を受け入れさせる理由にしてはいけません。逆に、伝統だから残す、保護だから変えるという単純な対立にもしたくない。選手本人と保護者へデータを説明し、地域や部員数による違いも含めて意見を集める。制度変更で出番を失う選手が出るなら、交代規定や全員参加型の別大会など補う仕組みまで一緒に設計すべきです。 試行の結果が不都合でも隠さず示すことが、納得できる改革への条件です。
