「測る → 知る → トレーニングする」
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参照記事の要約
ルートインBCリーグは中学生向けに、跳躍力とスポーツビジョンを専門機器で測る2時間30分のプログラムを発表した。ウォーミングアップ後、スクワットジャンプ、垂直跳び、立ち幅跳び、動体視力、眼球運動を測定し、その結果に沿ったトレーニング体験とフィードバックまで行う。打撃・投球の数値測定は対象外。参加費は4,400円で、結果は学生スポーツ支援アプリを通じて返却される。感覚だけに頼らず現在地を知り、次の練習内容を選ぶ機会として設計されている。
中学生の成長を「球速が上がった」「遠くへ飛んだ」だけで測らない点が、この測定会の面白さだ。対象は中学生で、2時間30分の中にウォーミングアップ、測定、トレーニング体験、個別の振り返りを置く。測るのはスクワットジャンプ、垂直跳び、立ち幅跳びに加え、動体視力と眼球運動。打撃や投球の数値は扱わないと明記されている。野球の結果から少し離れ、動作を支える能力を知る時間として設計されている。
「測る→知る→トレーニングする→次の成長につなげる」という流れは、機器がないチームでも応用できる。大切なのは数字を順位表にすることではなく、現在地を本人へ返し、次に試す内容を絞ることだ。たとえば三つの跳躍結果を比べ、同じ選手の数週間後の変化を見る。目の測定結果は専門家の範囲として扱い、指導者が診断をまねない。測定とフィードバックが一組なら、練習量を増やす前に「何を伸ばすのか」を選べるため、根拠のない走り込みや反復を減らす助けになる。
ただし、数値化には扱い方の注意がいる。成長期は身長や体重、疲労で結果が揺れ、同学年でも発達の速度が違う。一度の低い値を才能の判定に使ったり、全員へ同じ改善メニューを課したりすれば、測定が新しい選別になる。4,400円の参加費や会場までの移動も、家庭によって負担感が異なる。参加できない選手が不利益を受けないよう、チーム内の簡易測定と外部の専門測定を分け、結果の共有範囲を本人と保護者に確認しておきたい。
指導者が見るべきなのは、数値の高低より、本人が自分の特徴をどう理解したかだ。結果を受け取った後に、本人が選んだ短いトレーニングを二、三週間試し、痛みや疲れ、動きやすさも一緒に記録する。保護者へは「平均との差」だけでなく、測定の限界と次回確認の時期を伝える。独立リーグが育成年代へ専門機関との接点を開いたことにも価値がある。データを叱る材料ではなく、子どもが自分の体と相談する言葉として使えるか。そこまで整って初めて、科学的な育成になる。
