「試合後はノーサイドの雰囲気」
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参照記事の要約
日本少年野球連盟は、静岡県内で行われた第26回鶴岡一人記念大会の結果を発表しました。中学生、中学生女子、小学生の3部門を5ブロックの選抜チームで実施し、中学生と小学生は関西選抜、中学生女子は九州選抜が優勝。最終日は各会場に分かれていた全チームがしずてつスタジアム草薙へ集まり、部門と地域を越えて交流する閉会式を行いました。次回は愛媛県松山市で開催予定です。
中学生、中学生女子、小学生の三部門が別々の会場で競い、最後に同じ球場へ集まった大会です。優勝チームと個人賞に目が向きますが、部門を横断した閉会式には、リーグ内の多様な選手を互いに見える存在にする役割があります。女子部門を付加的な催しにせず、同じ大会名、同じ閉会の場で扱うことは大きい。小学生が年上の選手を見て、中学生が異なる地域の野球を知る時間は、試合結果とは別の育成機会です。
選抜大会には、選ばれた選手へ経験が集中する難しさもあります。所属チームへ戻ったとき、代表経験が序列や発言力の差になれば、選外の仲間は置き去りになります。参加者には、技術だけでなく、他ブロックの練習、声の掛け方、失敗後の対応を持ち帰って共有する役割を明確にしてほしい。報告会や合同練習を開き、選ばれなかった選手が質問し、試せる場まで用意すれば、大会の利益はチーム全体へ広がります。
遠征には交通、宿泊、用具、保護者の休暇が伴います。五ブロックの選抜方式だからこそ、地域や家庭の費用差が参加可否へ影響していないかを点検する必要があります。推薦基準と自己負担額を早期に示し、同行当番を必須にしない、連盟が移動をまとめる、支援枠を設けるといった配慮がほしい。選ばれる力があっても家庭事情で辞退する子が出るなら、選抜制度の公平さは保てません。
「ノーサイドの雰囲気」を大会後の日常へ持ち帰れるかが肝心です。地域や部門が違っても、指導、安全、女子の受け皿、保護者負担には共通課題があります。次回の松山開催までに、各ブロックが一つずつ改善策を持ち寄り、成果と失敗を共有する会議を設けてはどうでしょうか。交流を記念写真で終わらせず、所属チームの運営を少し変える。三部門が一堂に会した価値は、その小さな変化が各地の日常に確かに残ったときに形になります。



